新婚未満のかりそめ初夜~クールな御曹司は淫らな独占欲を露わにする~
「さっきも言ったけど、改めて言わせて。……好きだよ、川端」
大きく瞳を揺らした彼女に、すべてを伝えるんだ。
「最初は大勢いる部下の中のひとりであり、同じシェアハウスに住む住人同士というだけだった。だけど川端のことを知れば知るほど、惹かれていったんだ。真っ直ぐで一生懸命で、からかいたくなるほど可愛い。だけど芯が強くて、川端のおかげで俺は大切なことに気づけた」
川端がいなかったら、陸と彩香のために自分ができることを、間違えるところだった。父さんともいまだに向き合うことができなかっただろう。
「川端の隣にいるのは俺でありたい。この先もずっと」
「ジョージさっ……」
川端の瞳からは、ポロポロと大粒の涙が零れ落ちた。
「私だってジョージさんのことが大好きです」
「えっ?」
驚いた声を上げると、川端は真っ直ぐに俺を見つめた。
「私のほうが先にジョージさんを好きになりました。……最初は恋に恋していただけですけど」
「恋に恋していただけ? どういうことだ?」
聞き返すと、川端は涙を拭いながら話し出した。
「ジョージさんは忘れているかもしれませんが、私たちが初めて出会ったのは入社式の日じゃないんです。中途採用の日です。……あの日、ジョージさんに言われた一言に救われ、私は無事に内定をもらい、そしてジョージさんに恋しました」
大きく瞳を揺らした彼女に、すべてを伝えるんだ。
「最初は大勢いる部下の中のひとりであり、同じシェアハウスに住む住人同士というだけだった。だけど川端のことを知れば知るほど、惹かれていったんだ。真っ直ぐで一生懸命で、からかいたくなるほど可愛い。だけど芯が強くて、川端のおかげで俺は大切なことに気づけた」
川端がいなかったら、陸と彩香のために自分ができることを、間違えるところだった。父さんともいまだに向き合うことができなかっただろう。
「川端の隣にいるのは俺でありたい。この先もずっと」
「ジョージさっ……」
川端の瞳からは、ポロポロと大粒の涙が零れ落ちた。
「私だってジョージさんのことが大好きです」
「えっ?」
驚いた声を上げると、川端は真っ直ぐに俺を見つめた。
「私のほうが先にジョージさんを好きになりました。……最初は恋に恋していただけですけど」
「恋に恋していただけ? どういうことだ?」
聞き返すと、川端は涙を拭いながら話し出した。
「ジョージさんは忘れているかもしれませんが、私たちが初めて出会ったのは入社式の日じゃないんです。中途採用の日です。……あの日、ジョージさんに言われた一言に救われ、私は無事に内定をもらい、そしてジョージさんに恋しました」