新婚未満のかりそめ初夜~クールな御曹司は淫らな独占欲を露わにする~
「私は嬉しかったですよ。ジョージさんに弱音を吐いてもらえて。だからこれからもなんでも話してください」

 そうやってもっともっとジョージさんのことを知っていきたい。

 その思いで言うと、私から離れたジョージさんは複雑な顔をしていた。

「男としては、好きな相手には常にカッコいい自分でいたいんだが」

 好きな相手……! 両想いだと自覚したのに、さり気なく言われた一言に胸がときめく。

「どんなジョージさんでも、カッコいいですよ?」

「……お世辞じゃなくて?」

「はい!」

 即答すると、ジョージさんは苦しいほど私の身体を抱きしめた。

「じゃあ川端も、どんな些細なことでもいいから俺に話してくれ。……俺だけが甘えていたらフェアじゃないだろ?」

「そうですね、わかりました」

 クスクスと笑いながら言うと、ジョージさんもまた笑みを零す。

 ぬくもりに触れて幸せを噛みしめていると、彼は思い出したように言った。
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