新婚未満のかりそめ初夜~クールな御曹司は淫らな独占欲を露わにする~
 だって会社ではクールで真面目。それなのに私の前では少年のように笑うんだもの。

 私だけに見せてくれているのかと思うと、嬉しくてたまらない。

 終始笑いっぱなしで楽しみ、今夜の宿泊場所である日光へ向かった。

 ジョージさんが予約してくれたのは、日光にある高級旅館。日光の奥座敷。四季折々に移り変わる大自然に囲まれた旅館だ。

「うわぁ、素敵な部屋……」

 案内された別邸は、水盤を基調にしたプライベート庭園と、露天風呂が付いている。
 和室にリビングに、ベッドルーム。さらには庭園が望めるバルコニーまである。

「気に入った?」

「はい。ふたりで使うには贅沢すぎるくらい広いですね」

 部屋が三つもあるんだもの。

 キョロキョロしながら部屋を散策していると、どうしてもバルコニーにある露天風呂に目がいく。

 旅館に着いちゃったし、あとは夕食を食べてお風呂に入るだけ。……そのお風呂から私の戦いははじまる。

 やっぱり一緒に入るのかな?

 ドギマギしていると、ジョージさんが言った。
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