アタシの青春ヒーロー☆彡

☆ピカピカの一年生☆

月日は流れ、私の小学校の入学式。

ママとパパがなんだかいつもより騒がしい。

「彩！ほらちゃんと着て！今日入学式なのよ？」となんだかいつもとは違う可愛いワンピースのような洋服を着せられる。

「えーだってママー。この間幼稚園の卒業式終わったんだよー？なんでいつものアタシが好きなスカート着ちゃいけないのー？」

そう、私はピンクのフリルのついたスカートがお気に入りだった。
それなのに、今日は白いワンピースだ。


「彩、今日は入学式なの！キレイなお洋服みんな着てくるの！はい！髪の毛結んであげるからこっち来て座って」

そうママに言われ、言われるがままのアタシ。
でもママが私の髪の毛を結んでくれるのは私の好きな時間。

そんな姿をパパがカメラでパシャパシャ撮っている。

「彩！ほらいい顔！」

パパが言う『いい顔』とは私が目がなくなるんじゃないかってぐらいにニカっと笑う顔だ。

パパが持っているカメラに向かって「にぃ～！」と顔の横でピースサインをばっちりキメてると、ママが「パパ！忙しいんだからやめて！髪曲がっちゃうでしょ！」と怒るママ。

そんな事はよそに「あ～、しまった！ビデオはどこだ！ママ！」と騒ぐパパ。

「ちょっともー、行く寸前に何やってるの！？リビングにあるんじゃないの？」と呆れてるママ。

「真も今日お姉ちゃんの入学式来るんだよ。お姉ちゃん見ててね」って弟の真に言った。

入学式って何だろう？って顔してたけど、家族全員でバタバタしながら私の小学校の入学式に向かった。