青春sparkling
ふとスマホに目を落とす。
電話。
私が待っている電話。
LINEの通知に気付きながらも素通りした
2分前の自分を思い出す。
あ、そういうことね。

着メロの曲は気分を上げるために
明るい曲を選んである。
落ち込んでいる時、せめて
電話だけでも明るくいたいから。
まぁ、そんなのは一瞬で見抜かれるけれど。

暇なのであろう。
ベランダでタバコを吸っているらしい。
いつも通り、止めるように言いながらも
そんな大人っぽい一面に惚れてたりする。

もうこんな毎日が普通だから。
そう安心したい自分がいる。
時を止めたい自分がいる。
考えたくない自分がいる。

そんな自分を嫌いになりそうだった。
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