青春sparkling
久しぶりにあったからなのか
本当に覚えてないのか、ふざけてるのか
まさは、私に
「はじめましてー」
そう言った。

秀平が
「幼稚園一緒じゃねーの?」
と突っ込んであった顔を上げた。

それが私の覚えているまさとの再会の記憶。




その夏はたくさんあった気がする。

花火にも呼び出した。
打ち上げ花火を見た後に地元民で
手持ち花火をしようと話が上がった。

花火の火薬の匂い。
炎の華が鮮やかにみんなを映し出す。
この光景は何年経っても忘れることはない
ずっと誰もがこの夏を覚えていたら
どんなに幸せだろうと思ったか。

人の記憶は花火と同じように短く儚い…


夏休みが終わると私たちが会うことは
ほとんどなくなっていった。
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