アップルパイ
私は、小さい頃からの夢であった『看護師』になるために看護学校へ入学した。
もちろん。奨学金なしで学業を受けられるほどの余裕もないから奨学金と、母からの支援でこの学校に入学することができた。
「飛鳥。早く行こう。今日は入学式でしょう。」
わざわざ、私のマンションへ迎えに来てくれた友美は、高校の時からの友達で私たちはずっと一緒だった。
『飛鳥と同じ看護師になる、一緒の専門学校に入る。』
友美はそう言って、私についてきた。
そして、今に至る。
「飛鳥、相変わらず可愛いね。初っ端、男子たちが釘付けになっちゃうんじゃない?」
冗談を言いながら笑う友美。
そんな、友美に私は耳を傾けることなく部屋の戸締りをしていた。
私たちは、慣れないスーツに身を包み優しく照らされている日差しの中歩いていた。
桜吹雪がとてもきれい。
「そういえば、昨日飛鳥のお母さん日本に戻ってきたんでしょう?」
「なんで、そんなこと友美が知っているの?」
全く、どこから情報が流れているのやら…。
「今日は、入学式だからってうちのお母さんにメールがあったの。
飛鳥に行ったら、絶対来るなって言われそうだからって。」
「そうなんだ…。」
「飛鳥…。まだお母さんと喧嘩中なの?」
「喧嘩…。ねぇ…。」
喧嘩というか、溝ができたというか。
元々あまり家に帰ることのない母だから、母の存在なんて気にはならない。
それに、1年前に色々あったから面と向かって話すのは何となく気が引けてしまう。
「まあ、いいんだけどさ。何かあったら言ってね。
私はいつでも飛鳥の味方だから。」
「そう言ってもらえると心強いよ。」
もちろん。奨学金なしで学業を受けられるほどの余裕もないから奨学金と、母からの支援でこの学校に入学することができた。
「飛鳥。早く行こう。今日は入学式でしょう。」
わざわざ、私のマンションへ迎えに来てくれた友美は、高校の時からの友達で私たちはずっと一緒だった。
『飛鳥と同じ看護師になる、一緒の専門学校に入る。』
友美はそう言って、私についてきた。
そして、今に至る。
「飛鳥、相変わらず可愛いね。初っ端、男子たちが釘付けになっちゃうんじゃない?」
冗談を言いながら笑う友美。
そんな、友美に私は耳を傾けることなく部屋の戸締りをしていた。
私たちは、慣れないスーツに身を包み優しく照らされている日差しの中歩いていた。
桜吹雪がとてもきれい。
「そういえば、昨日飛鳥のお母さん日本に戻ってきたんでしょう?」
「なんで、そんなこと友美が知っているの?」
全く、どこから情報が流れているのやら…。
「今日は、入学式だからってうちのお母さんにメールがあったの。
飛鳥に行ったら、絶対来るなって言われそうだからって。」
「そうなんだ…。」
「飛鳥…。まだお母さんと喧嘩中なの?」
「喧嘩…。ねぇ…。」
喧嘩というか、溝ができたというか。
元々あまり家に帰ることのない母だから、母の存在なんて気にはならない。
それに、1年前に色々あったから面と向かって話すのは何となく気が引けてしまう。
「まあ、いいんだけどさ。何かあったら言ってね。
私はいつでも飛鳥の味方だから。」
「そう言ってもらえると心強いよ。」