時の止まった世界で君は
宏樹side
瀬川に声をかける前から、ふわっと俺の心の中で意志は固まっていた。
でも、誰かに俺の考えが正しいか聞いて欲しくて相談をした。
「…俺で、いいんですか?」
いつになく真面目な表情の瀬川。
俺は、瀬川のこの真面目さに信頼を置いていた。
研修医の時から、誰よりも遅くまで残って勉強をして、検査や処置の練習をしている姿も何度も見た。
研修のローテーションでしばらく姿を見なかったあと、ここに戻ってきてくれた時にも前よりも成長した姿が見られた。
医学は日々進歩している。
だから、進歩に取り残されないように勉強を重ねることが必要だ。
でも、医師の中には医師になれたことで満足してしまい、その努力を怠る人もいる。
だからこそ、そうした地味な努力を重ね続けられる瀬川を尊敬すると共に信用していた。
「瀬川だから、だよ。…本音を言うと、主治医は降りたくないんだ。でも……なつのためを考えたらこれが最善かなって。」
でも、誰かに俺の考えが正しいか聞いて欲しくて相談をした。
「…俺で、いいんですか?」
いつになく真面目な表情の瀬川。
俺は、瀬川のこの真面目さに信頼を置いていた。
研修医の時から、誰よりも遅くまで残って勉強をして、検査や処置の練習をしている姿も何度も見た。
研修のローテーションでしばらく姿を見なかったあと、ここに戻ってきてくれた時にも前よりも成長した姿が見られた。
医学は日々進歩している。
だから、進歩に取り残されないように勉強を重ねることが必要だ。
でも、医師の中には医師になれたことで満足してしまい、その努力を怠る人もいる。
だからこそ、そうした地味な努力を重ね続けられる瀬川を尊敬すると共に信用していた。
「瀬川だから、だよ。…本音を言うと、主治医は降りたくないんだ。でも……なつのためを考えたらこれが最善かなって。」