時の止まった世界で君は
宏樹side
コンコンッ
「なつー、遅くなってごめんね、来たよ。」
「…………」
部屋に入ってみると、なつは布団を頭まで被って丸まって泣いていた。
声をかけても、反応はなし。
「なつー、今日のことは残念だったな。…でもさ、また次があるじゃん。元気になって、それから一緒にお出かけしよう?」
「…………」
「そうだ、瀬川先生が今日は特別におやつ食べてもいいって言ってたよ。一緒に食べない?」
「…………」
だめか……
これは、かなりショックを受けているな。
”次がある”といっても、なつの健康状態じゃいつ次の機会がくるのか、わからないからかな……
今のなつの場合、昔からの虚弱体質に加えてさらに弱っていることもあるし…、もしかしたらなつも次の機会が難しくなるかもしれないことをなんとなくわかっているのかもしれない。
「なつ、……お顔だけでも見せて?」
「…………」
ダメもとでそう呟いた。
「なつー、遅くなってごめんね、来たよ。」
「…………」
部屋に入ってみると、なつは布団を頭まで被って丸まって泣いていた。
声をかけても、反応はなし。
「なつー、今日のことは残念だったな。…でもさ、また次があるじゃん。元気になって、それから一緒にお出かけしよう?」
「…………」
「そうだ、瀬川先生が今日は特別におやつ食べてもいいって言ってたよ。一緒に食べない?」
「…………」
だめか……
これは、かなりショックを受けているな。
”次がある”といっても、なつの健康状態じゃいつ次の機会がくるのか、わからないからかな……
今のなつの場合、昔からの虚弱体質に加えてさらに弱っていることもあるし…、もしかしたらなつも次の機会が難しくなるかもしれないことをなんとなくわかっているのかもしれない。
「なつ、……お顔だけでも見せて?」
「…………」
ダメもとでそう呟いた。