記憶を失っても。【完】
今から2年前の7月の出来事。

当時14歳、中学2年生。

ー…

陽「さーくーらっ!!」
桜「陽翔!!」

陽に抱きつく桜。

菜「相変わらず仲良いわねw」

尚「ホントだよなw」

桜「菜々!尚!

おはよー」

「「おはよう」」

陽「…学校行くぞ。」

尚「俺ら来た瞬間黙るなよー、はーちゃん!」

陽「…うるさい。キモイ。ハゲ。近づくな。」

尚「待って待って、酷い酷い!

うるさいけど、キモくないし、ハゲてねぇよ!

尚くん泣いちゃうよ?」

鳴き真似をする尚くん。
尚「…あれ?」

嘘泣きしている間に、私達3人は50m先にいた。

尚「まってー。」

陽「なぁ、桜。」

桜「んー?」

陽「放課後空いてる?」

桜「空いてるよ、どうしたの?」

陽「デートしよぜ」

桜「うん!」

ー…

3年前に2人は付き合っていた。
学校公認になるほどのラブラブで、

美男美女カップルという噂がたつほど。

元々、私たち4人は幼なじみで今の桜は

そんなことを知らないので言うことは出来ない。

なぜかというと、今の桜と陽に2人の過去のことを
話してしまうと、思い出そうとして脳に

負担がかかってしまうからだ。
< 10 / 93 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop