記憶を失っても。【完】
ガチャ

桜「ただいま。」

夏「おかえり、さく〜!」

暑苦しく抱きつく私の兄。

桜「…なず兄、離して。

それと、話したいことあるんだけど…いい?」

夏「あぁ。部屋で話そう。」

……

夏「どうしたんだ??」

桜「なず兄は陽翔くんを知っているよね?」

夏「!

…あぁ、まぁ知ってるよ。

そいつの姉貴と知り合いだし。」

桜「私は、高校生になる前に

…陽翔くんに会ったことあるの?」

夏「…なんで、そうおもったんだ?」

桜「なんでかわからないけれど、

一緒にいると懐かしい気がするの。」

夏「そうか。さぁな、俺にはわからないが、

もしかしたら会ったことあるのかもな。」

桜「そっか。ありがとう。

部屋に戻るね。」

夏「あぁ。」
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