記憶を失っても。【完】
ー…

桜の部屋にて。

桜「陽翔くんかぁ…気になるなぁ。」

携帯を触りながら考える。

桜「明日、菜々に相談してみよっかな♪」


ー…

次の日

ピンポーン

ガチャ

桜「おっはよー♪」

菜「おはよう。どうしたの?

朝から機嫌がいいね。何かあった?」

桜「うーん…特別あったわけじゃないけど…。

あ、そうそう!今日の放課後に相談したいこと

あるんだけど良いかな!?」

菜「いいよ!

じゃあ、遊びながら聞くよ」

桜「ありがとっ」

教室にてー…

菜「ねぇ、尚」

尚「ん、どーした?」

2人は空き教室に移動した。

菜「あの2人、前より仲良くなってるね。」

尚「だな。ただ、あの事が心配だよな。」

菜「本当にね…でもさ」

尚「ん?」

菜「今から言う事は、私の家族と桜の家族しか

知らないんだけどね。

桜ね…まだ手術してないの。」

尚「!」

菜「だから、手術をしないと…

あと数ヶ月しか持たない。」

尚「…嘘だろ…?」

菜「嘘じゃない。」

尚「くそっ…!」

ピロリンッ♪

尚「?」

菜「あ、ごめんごめん。

ん?桜からRINEだ。…あ」

尚「どうした?」

菜「今日、桜と放課後遊ぶ約束してたの忘れてた…」

尚「おいおい…

何馬鹿なことしてんだよ…。」

菜「ごめんごめん。

明日にしてもらったから大丈夫」

尚「そーか。」

菜「うん。

今日は急にごめんね。ありがとう」

尚「おう、気にすんな」

菜「また明日!」
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