記憶を失っても。【完】
ー…

懐かしく感じる夢を見た。


『桜』


(…誰?)


『桜、ごめんな。』


(…どうして謝るの?

それは、私の過去に関係が…あるの?)



『いつかわかるよ。』



(…どういうこと?

いつかっていつ?私…何も分からない…)



『…怯えなくていい。

きっと…その内わかるから。』



(待って…!

お願い、行かないで…!)


桜「待って!!」

ガバッ

私は思い切り起き上がった。

菜「桜!?どうしたの?!」

菜々が慌てて振り返った。

桜「へ、変な夢…見たの…。」

菜「…どういう夢?」

桜「えっとね…」

......

私は菜々に夢での不思議な出来事をすべて話した。


菜「……。」

菜々は黙ってしまった。

桜「…菜々?」

菜「…私その人知ってるかも。」

桜「…え?誰々??」

菜「ごめん。今はまだ言えない」

桜「…わかった。言える時が来たら教えて?」

菜「ありがとう。うん!もちろん」

桜「…そーいえばさ、今何時?」

菜「んーと、6時!」

桜「結構早く起きたな〜」

菜「だねっ、少しずつ準備しないとね!」

桜「うん!」
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