記憶を失っても。【完】
-Side 菜々香-

菜「桜」

桜「ん〜?ふぁい?(何)」

菜「ちょっと尚と話したいことあるから、

陽とココで待ってて?」

桜「わかった〜」

ー…

菜「ここで良いかな。」

尚「…おう。」

菜「はぁ…。クレープ食べに行こうってのは、

ただこうやって話すための口実でしょ。」

尚「バレてたか。」

菜「何年、一緒にいると思ってるのよ。」

尚「…だな。」

それじゃあここから桜と陽の過去を

お話しましょう。

今から一年前、

当時私たちが中学3年生の冬の事だった。

受験を控えていたので、4人で勉強していた。

その4人とは、私、桜、尚、陽翔。

疑問に思わないだろうか。

桜は陽を知らないし、

陽は会ったことないはずなのだから。

でも、それはある日の出来事のせいで

2人の記憶が失われているからである。
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