愛は惜しみなく与う⑥
被害者
杏がいなくなった次の日
すぐ関西に向かった
家の場所わかるか?と朔に聞かれが、分からなくても辿りつけるだろう。
有名だから
ここから本気だ
…
杏がいなくなったその日の夜
連絡が途絶えていた志木さんが、杏の家にきた
どこかで応急処置でもしたのか、少し雑な包帯の巻き方で、冷や汗もひどく、今にも倒れそうな状態で現れた
横腹を押さえる志木さんは、玄関に倒れてしまい、よく見ると、タオルで傷口を押さえていたのか、真っ赤に染まったタオルを握っていた
一言で言えば、やばい状態だということ
志木さんはそんな状態なのに、自分のことよりも優先すべきことがあると話し出す
杏様は、行ってしまったんですね
志木さんは、俺たちの様子を見てそう悟ったのか、遅かったと呟いた
「志木さん!病院行きましょう」
「ダメです…東堂に戻らなくては」
「そんな状態で杏のこと守れるわけないだろ?少し黙っててください」
気持ちは分かる。けど、まずは自分の事をどうにかしろよ。
こんなボロボロだなんて…
すぐ関西に向かった
家の場所わかるか?と朔に聞かれが、分からなくても辿りつけるだろう。
有名だから
ここから本気だ
…
杏がいなくなったその日の夜
連絡が途絶えていた志木さんが、杏の家にきた
どこかで応急処置でもしたのか、少し雑な包帯の巻き方で、冷や汗もひどく、今にも倒れそうな状態で現れた
横腹を押さえる志木さんは、玄関に倒れてしまい、よく見ると、タオルで傷口を押さえていたのか、真っ赤に染まったタオルを握っていた
一言で言えば、やばい状態だということ
志木さんはそんな状態なのに、自分のことよりも優先すべきことがあると話し出す
杏様は、行ってしまったんですね
志木さんは、俺たちの様子を見てそう悟ったのか、遅かったと呟いた
「志木さん!病院行きましょう」
「ダメです…東堂に戻らなくては」
「そんな状態で杏のこと守れるわけないだろ?少し黙っててください」
気持ちは分かる。けど、まずは自分の事をどうにかしろよ。
こんなボロボロだなんて…
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