愛は惜しみなく与う⑥
志木さんは大丈夫だろうか
この作戦は志木さんがいなきゃ、俺たちはただ関西にフラリと来ただけになってしまう。


みんなうーーーんと頭を悩ませている中、朔が閃いた!と大きな声を出す

チラリと見てみれば、ニコニコ笑う朔



「俺たちを追いかけ回す奴を、片っ端から片付けて、そいつらに薔薇の元メンバーの話を聞けばいいんだよ」


どうだ!!
笑顔で自信満々に言う

どうかなぁ


「4人で勝てる?」


そこだよね。
もし数名倒して、チームごと出て来られると、勝ち目はないよね。
ましてや、泉や杏ちゃんがいる訳でもないし…


「でも志木さんが目を覚ますまで、ジッとしてるのも嫌だよね」


響の気持ちもわかる

いつもこう言う時の判断は、泉に任せっきりだったからな…


良い判断か、悪い判断か、俺たちで見極めて行かなきゃならない
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