愛は惜しみなく与う⑥
「確証のない噂に踊らされて、頭悪いんじゃない???いてこましたろかワレぇ!!」
さっきよりもハスキーな声で周りに響く関西弁
そして、その人達は俺たちの目の前に舞い降りてきた
「わざわざ大学休んで来たんや。お前ら楽しませろよ?」
女2人に男1人
男の掛け声と共に、3人はその場に散らばったパイプを両手に持ち、躊躇いもなく集団に突っ込んでいく
そして聞こえた
「こ、こいつら、薔薇の幹部だ!!」
集団の中で誰かが叫ぶ
薔薇の幹部
まさか!?
「おい、イケメン集団!まだ戦う力は残ってるか?もし動けるなら、あのチビ女のサポート行ってやってくれ!」
はい!
そう言ってパイプを渡される
か、軽い
言われるがまま、小柄の女の子の方へ4人で走っていけば…
サポートいるのかな?ってくらい、1人で大暴れしている
「ひっさしぶりやなぁ〜弱い弱い弱い!もっと立ち上がってきぃや!」
笑いながら男達の拳を避け、綺麗に鳩尾にパンチを入れる
小柄な体型を生かしての俊敏さ