愛は惜しみなく与う⑥
「お前らを仲間だと思っていいんだな?」
「はい。私たちは杏を救うためにここへ来ました。力を貸してください」
目的が同じ
守りたいものも同じなんだから
素性の知れない人達だけど
杏ちゃんを助けたいと言えば、目に闘士が宿った
色々な思いがあるだろう
でも
「ほなサクッとあの馬鹿総長を助けますか」
ニヤっと笑った
出会って数分
お互いのことは全く知らない
でもこれで充分だ
こうして薔薇の幹部と、烈火の幹部は手を取り結託した
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