愛は惜しみなく与う⑥
響は泉のことを誤解されたくないのかそう訂正したけど…うん。ちょっとズレてるかな?
「え?なんて?杏にデレデレ?なに、あの子…とうとう男を手玉に取る日が来てるの?」
ワイワイと盛り上がる女の子2人
うん、なんか凄いね
杏ちゃんと全然違うや
「おいお前ら、そういう話は後にしろ。とりあえず話を整理してからやろ?」
「昴ったら…1番あんたが薔薇でまた集まれるって喜んでたんじゃない」
そしてここから、薔薇の話を少し教えてもらった。俺たち烈火とは、違うところを
「まずね、薔薇は解散した。杏が解散って言ったの。それはあなた達も知ってるでしょ?本当はね…あんな形で解散するつもりなんて無かったのよ。でも、解散は決まってた」
え?
解散は決まってた…て?
「あなた達のチームには、後輩がいるでしょ?でもね、薔薇にはね、杏より下の歳の子は居なかったのよ」
そういう美奈子さんも、杏ちゃんのひとつ上だという
「あたし達の昔話は置いておいてね、杏が薔薇を作ったのは、あの子が中学1年生の時」