愛は惜しみなく与う⑥
渡されたそのノートの最後のページをみる。でも最後だったはずのページは最後ではなく、続きにまた色々と書かれている
そしてそれを見て言葉が出てこなかった
「こ、これは…」
そこに書いてある内容
私もずっと1人で調べていたので、この内容をみて、ピンと来る
そこには、私が集めてそして…それ以上のスコーピオンに関する情報がギッシリと纏められていた。
「俺らはお前らが居なくなってから、2ヶ月ほど……何もできひんかった」
昴は私の手からそっとノートを取り、あるページを開く
そこには3人の字で
『悔しい』そう書かれていた
「杏にもう関わるなって言われて、お前も何も話してくれなくて…辛かったんや。関西で一瞬流れたあのニュース…凄い悲しかったんやで。俺らは杏の性格もわかってる。それに、家のことも知ってたから、なんとなく察したわ。
こいつらも、知らんかったみたいやで?教えてや。杏はなんで、妹のフリしてるんねん。俺たちの知ってる杏は……消えてしまうんか?」
今まで話せずにいたこと
もう、話して良いですよね
みんな…杏様を想ってます
遅くなりましたけど。本当のことを知って欲しい。
---