愛は惜しみなく与う⑥
「あなた達、どうやってここまで調べたんですか?」
一通り見た後の志木さんの顔は、驚いた顔をしていた。
その表情で、このノートに書かれた情報が、とても凄いのだという事がわかる。
「半年間…半年もあったのよ。あたし達だって、諦めたわけじゃない。大学に行ったり会社行ったり…それぞれやる事はあったけど。
杏のことを考えない日はなかったわ。今でもボロボロのあたし達を見た時の杏の顔を、鮮明に覚えてる。絶望と後悔……そしてあたし達は、また杏に守られた。
杏に、頼ってもらえたのにさ。杏に、あたし達を頼ったことを後悔させてしまった。それが悲しかった。確かにあたし達は弱かったよ…
だからって、諦めきれなかった」
美奈子はノートのある部分を指差す
「スコーピオンのアジトが分かった。半年間ずっと息を殺して張り付いてたのよ。3人それぞれターゲットを絞って…」
そしてこの半年、3人が突き詰めた情報を教えてもらった。
志木さんとはまた別の視点からの情報集めで、俺たちのやるべきことが分かった
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一通り見た後の志木さんの顔は、驚いた顔をしていた。
その表情で、このノートに書かれた情報が、とても凄いのだという事がわかる。
「半年間…半年もあったのよ。あたし達だって、諦めたわけじゃない。大学に行ったり会社行ったり…それぞれやる事はあったけど。
杏のことを考えない日はなかったわ。今でもボロボロのあたし達を見た時の杏の顔を、鮮明に覚えてる。絶望と後悔……そしてあたし達は、また杏に守られた。
杏に、頼ってもらえたのにさ。杏に、あたし達を頼ったことを後悔させてしまった。それが悲しかった。確かにあたし達は弱かったよ…
だからって、諦めきれなかった」
美奈子はノートのある部分を指差す
「スコーピオンのアジトが分かった。半年間ずっと息を殺して張り付いてたのよ。3人それぞれターゲットを絞って…」
そしてこの半年、3人が突き詰めた情報を教えてもらった。
志木さんとはまた別の視点からの情報集めで、俺たちのやるべきことが分かった
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