愛は惜しみなく与う⑥
油断してるわけじゃなかった
ただ今あの瞬間は
守ってあげれなかった事。家族のように近くにいたのに、しっかり見てあげれなかった事に対して
本当に申し訳ないと思って……
あぁ
私も素人じゃないんでね。
この痛みの感覚は危ないと言うことは分かった
一気に身体が冷めていく
倒れて鈴に視線を向けると、震える手で血だらけのナイフを持っていた
どこから持って来たのか
病室に置いてあったものか?
いや、そんな事はどうでもいい
全てを知ってるのは私なのに
私だけなのに
一瞬死を覚悟した
誰かに伝えなければ…
感覚のない手で携帯を取り出す
あれ
誰に電話をかければいいんでした?
蘭様に…?
杏様?
あん、さま…
目を閉じちゃダメだ
目をどしたら走馬灯のように、杏様との思い出が駆け巡ろうとする。
目を閉じて、幸せな楽しかった思い出に浸りたい。
いや
違う
「私は杏様を守らないと。杏様を…杏様を私の代わりに守ってくれる人…」
こうして意識が朦朧とする中
泉に電話しました
ただ今あの瞬間は
守ってあげれなかった事。家族のように近くにいたのに、しっかり見てあげれなかった事に対して
本当に申し訳ないと思って……
あぁ
私も素人じゃないんでね。
この痛みの感覚は危ないと言うことは分かった
一気に身体が冷めていく
倒れて鈴に視線を向けると、震える手で血だらけのナイフを持っていた
どこから持って来たのか
病室に置いてあったものか?
いや、そんな事はどうでもいい
全てを知ってるのは私なのに
私だけなのに
一瞬死を覚悟した
誰かに伝えなければ…
感覚のない手で携帯を取り出す
あれ
誰に電話をかければいいんでした?
蘭様に…?
杏様?
あん、さま…
目を閉じちゃダメだ
目をどしたら走馬灯のように、杏様との思い出が駆け巡ろうとする。
目を閉じて、幸せな楽しかった思い出に浸りたい。
いや
違う
「私は杏様を守らないと。杏様を…杏様を私の代わりに守ってくれる人…」
こうして意識が朦朧とする中
泉に電話しました