愛は惜しみなく与う⑥
私も面倒なので、ゴタゴタが治るのを待ちましょう。画面の向こうの皆様が静かになるまでに要した時間は5分
想像より早くて助かりました
『おい、志木!!お前はいつ戻ってくる?』
泉の肩にパンチを最後にくらわせた雄作さんが話しかけてきました。
本当ならすぐにでも戻って、杏様の近くに居たいんですけどね…
足手まとい感が否めません。
いまだにこの横腹に力を入れるのが痛い。
今は、ここで、昴達や皆様に指示をだすくらいが丁度いい。
「私はまだ、傷が痛むのと、杏様のご友人の補佐がありますので、しばらくここにいます」
『痛いくらい我慢しろや』
ハハハ苦笑いしかできません
我慢でなんとかなるなら我慢するんですけどね。守るだなんて大口叩けません。
『ちょっと!志木は不死身じゃないねんで?雄作さんは志木に厳しすぎる』
『い、いたい!杏、何すんだ』
杏様は雄作さんの顎髭を鷲掴みにしている。相変わらず…激しいですね
『志木が無理して死んだら嫌や!だから意地悪言うな!!』
『わ、わかったよ…杏ごめんな?』