愛は惜しみなく与う⑥

スコーピオンが何人いるかは知らないけど、勢力的に動いてる数名を、志木さんや東堂組は片っ端から逮捕していたらしい。


「逮捕したスコーピオンの口を割らせれば、すべての証拠はアジトに。と言いました。何人かそう言ったので間違い無いでしょう。ただ困っていたのは、そのアジトの場所です」


志木さんはそう言って昴さん達をみた


「あなた達のおかげで、あの事件の犯罪の証拠が掴めそうです」


昴さん達が見つけたスコーピオンのアジト。
アジトの場所は定期的に変わるらしく、志木さんや東堂組も、撃沈していたらしい。

でも、定期的に変わっていたのは目くらましで、本当はずっと、同じ場所に本格的に拠点を置いていたらしい。



そして、それを昴さん達が見つけ出した



「昨日の段階で裏は取れました。場所はあそこで間違いありません。必ずどこかに、証拠があります」


志木さんはグッと手に力を入れる。
そうだよな

やっと、この日が来たんだもんな



「俺たちは、その証拠を探せばいいのか?」



それがあれば、サトルを逮捕できるというのなら。杏を救えるなら…なんでも探すよ



「はい。スコーピオンの連中は東堂組の皆さんに抑えてもらいます。ですから、あなた達は、どうにかしてそれを探して欲しい」
< 261 / 430 >

この作品をシェア

pagetop