愛は惜しみなく与う⑥
「相変わらずあんたは、杏の事になると、男の顔になるねぇ」
「うげ」
美奈子に後ろからヘッドロックのように、首に腕を巻きつけて絞められる
「ばか!死ぬだろ!」
「やだやだ、杏がモテてるの許せないわ!」
「わかる!杏ちゃんは鈍くて周りも寄せつけへんくらいが可愛いのに!なんでこんな男をたぶらかしてるん!?」
「ば、たぶらかされてねーわ!」
この女2人はやたらと絡んでくる。
ほんと、昨日今日で、響も感覚が麻痺してきたのか、普通に話せるようになってる。
どんな荒治療だよ!!!
「えっと、信長さん、少しこの人達キャラが濃くて煩いとは思うんですが、喧嘩においてはピカイチなんで、お許しください」
「大丈夫大丈夫!子供は元気なくらいがいい」
信長さんはニコニコ笑ってるつもりだろうけど、その顔も怖い…いや、うん。いい人だ
奥に見える廃校
ここにスコーピオンがいる
「約束がある。俺が逃げろとか、伏せろとか、そう言う事言ったら、言うこと聞いてや」
そうそう。と信長さんは俺たちにそう言った。圧が凄かったから、全員頷く