愛は惜しみなく与う⑥
でもそれとは反対に

鈴は杏様を羨ましく思うようになりました。

自由っていいなって


とはいえ、後継者ということに誇りを持つ鈴でしたので、私も外へ行く!自由にする!
とかそういう事にはならなかった。


ならないと思ってました



私は本当に気づかなかったんです。杏様も勿論。


鈴は1人で外出するようになりました。
いつもボディガードや、誰かと行動しているのに、自由に街を歩きたかったのか、1人で街に出た


そんなこと私たちは知る由もなかった。
いつも通り学校が終わり、倉庫で過ごし、喧嘩三昧でした。

鈴が外に行きたいと言えば杏様は連れて行ってました。
けど、鈴が言わなければ…無事鈴が家に帰るまで見届けたら、そのまま倉庫へ来てました。


言われてみれば…おかしかった

外に出たいと言わなくなったから


ただ、一通り遊んだから飽きたのかと。そんなふうに思っていました。


でも違いました。

同じように鈴は夜抜け出していました。


そこで事件がありました。



「鈴はある集団に、レイプ されたらしいのです」

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