愛は惜しみなく与う⑥
「おい、出るぞ」
「待って、昴が…」
「いいから。まずは離れなきゃ」
昴さんを置いて行くのが怖くなったのか、敦子が言うことを聞かない。
それでも慧と2人で引きずるように、職員室から離れる
嫌な予感がする
本当に危ない
「アホ!離して!昴が!」
「いてーな、落ち着けよ。お前はあそこにいたら、死ぬぞ」
「昴も…1人じゃ」
1階には、3階を探していた新達もいた。
敦子を無理やり引っ張って一階に降りて、東堂組の人に敦子を預けたその瞬間
耳をつんざく爆発音がした
ボロボロのこの廃校が
大きく揺れた
「おい、小僧ども、怪我ねーか」
東堂組の人達が俺たちに声をかけてくれるが、今はそんなの耳に入らない
「いや…やめて」
「おい、嬢ちゃん!」
「離して!!上に昴が…」
心臓が一瞬止まった気がした。
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「待って、昴が…」
「いいから。まずは離れなきゃ」
昴さんを置いて行くのが怖くなったのか、敦子が言うことを聞かない。
それでも慧と2人で引きずるように、職員室から離れる
嫌な予感がする
本当に危ない
「アホ!離して!昴が!」
「いてーな、落ち着けよ。お前はあそこにいたら、死ぬぞ」
「昴も…1人じゃ」
1階には、3階を探していた新達もいた。
敦子を無理やり引っ張って一階に降りて、東堂組の人に敦子を預けたその瞬間
耳をつんざく爆発音がした
ボロボロのこの廃校が
大きく揺れた
「おい、小僧ども、怪我ねーか」
東堂組の人達が俺たちに声をかけてくれるが、今はそんなの耳に入らない
「いや…やめて」
「おい、嬢ちゃん!」
「離して!!上に昴が…」
心臓が一瞬止まった気がした。
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