愛は惜しみなく与う⑥
本当に…

今思ったら

怖かった


「泉に会いたい」


響が呟いた
そうだな。会いたいな。今泉にあったら、なんかすごく、泣いてしまいそうだ。


「杏と泉は…今サトルに会いに行ってんだろ?」

「もう終わったと思うけど、どうかな」


この前電話をしたら、如月家に行くって言ってた。それが今日。

杏も頑張ってるから、俺らもって思ったけど、想像以上だった



「あの……見つけたものを見せていただけませんか?志木さんもまだ終わりそうにないですし…私はどうも気になって仕方ありません」


新は自分があの廃校から集めたであろう何かを俺たちの前に出した。


「そうね…いつまでもここでぼーっとしてても意味ないからね。そうしましょ」


3階に行ったのは、新.響.美奈子.そして信長さん。

2階は、昴さん.俺.慧.敦子



「3階にはそれらしき物は見当たらなかったんですが、この辺りは…黒だと思います」


新が俺たちの前に出したのは、書類の山
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