愛は惜しみなく与う⑥
昴に行ってもらうのが早いんですが…
それじゃあダメな気がします。


皆様を帰らそうと思ってしまったのは謝りますが、正直もう何もできない。


無闇に関われば、命の保証もない。


だから東堂組が出てきた。警察が動いた。私たちの出る幕は正直ありません。


あの爆発音がしたとき、心臓が止まった


確実にその場にいた全員は押さえたのに、水瀬がいたなんて。

燃えて、火事が起こるような爆発ではなく、風圧が凄い衝撃波がくるものでした。


馬鹿でしょう


そんなもの使うなんて


あの跡に、水瀬は居なかった。
多少ぶっ飛んだとしても、死んではないでしょう。


水瀬が…危ない所までいってる気がしますね。
もう、振り切ってしまっている。


このことも全て杏様に伝えなきゃいけませんから、ちゃんと話します。
そして、女性のことも。


杏様にどうするか…尋ねます



「昴、杏様に聞いてから動きます」

「時間ねーんだろ?」

「はい。すぐ、杏様に言います」


昴や皆様からの疑いの眼差しが…
< 300 / 430 >

この作品をシェア

pagetop