愛は惜しみなく与う⑥
目の前の写真にそっと触れて、杏は何かを思い出すかのように、ゆっくりとそこにある写真達を眺めた
「薔薇の皆んながいつも頭に浮かぶねん。皆んなが弱かった訳でもないし、薔薇の皆んなが気にすることは何一つもないのにさ?
怖くて。自分の言葉一つで、みんなの心に一生残る傷をつけてしまった。
薔薇のみんなってさ、凄い頭もおかしいし、ぶっとんでるし、煩いし…でもな、凄い優しいねん。
でもあたしは、その優しさに甘えるのが苦手でさ。
そんで、初めて何も考えずに自分の気持ちを爆発させて……甘えてしまった。助けてって言って、皆んながあたしを守ってくれるって言ってくれた瞬間に後悔した。
勝てへんとかそんなんじゃない。
何で自分から大切な人達を巻き込んでしまったんやろって後悔した。
きっと今でもあの時何で負けてしまったんやろって、みんな思ってると思う。
そう思わせてしまったのはあたしや。
そうなることが怖いくせに、1人が怖くて…あたしじゃなくなるのが怖くて…また泉達も巻き込んでしまった」
これが杏の本音だろうな
矛盾してるな。でもわかるよ
「薔薇の皆んながいつも頭に浮かぶねん。皆んなが弱かった訳でもないし、薔薇の皆んなが気にすることは何一つもないのにさ?
怖くて。自分の言葉一つで、みんなの心に一生残る傷をつけてしまった。
薔薇のみんなってさ、凄い頭もおかしいし、ぶっとんでるし、煩いし…でもな、凄い優しいねん。
でもあたしは、その優しさに甘えるのが苦手でさ。
そんで、初めて何も考えずに自分の気持ちを爆発させて……甘えてしまった。助けてって言って、皆んながあたしを守ってくれるって言ってくれた瞬間に後悔した。
勝てへんとかそんなんじゃない。
何で自分から大切な人達を巻き込んでしまったんやろって後悔した。
きっと今でもあの時何で負けてしまったんやろって、みんな思ってると思う。
そう思わせてしまったのはあたしや。
そうなることが怖いくせに、1人が怖くて…あたしじゃなくなるのが怖くて…また泉達も巻き込んでしまった」
これが杏の本音だろうな
矛盾してるな。でもわかるよ