愛は惜しみなく与う⑥

「おーい!飯できたぞ!」


キッチンで何やら作ってくれていた響さんは、笑顔でエプロンをつけてご飯ができたことを知らせてくれた。

本当に

癒しですね

杏様が癒される可愛いと言っていた理由が分かりますよ

このまま


皆様が笑顔でいられればいいのに



「てか、志木さんって、泉のことは呼び捨てなのに、どうして朔のことは、朔さんって言うの?」


作ってくれた料理をいただいてると、尋ねられる。

そうですね。どうしてでしょうか


「俺は、響でいいって言ってるから、たまに響って呼んでくれるな!」

あまり考えて呼んでいなかったですね


「わたしも、新と呼ばれたことありますね」

「俺はどうだろ?あったかな?」


そして朔さん


朔さんに関しては、一度も朔と呼んだことがない。なぜかと言われれば困りますが…



「志木は、焦ってる時とか、想像以上に自分の感情をコントロールできひんときは、タメ口つかってくるからなぁ」


杏様は、料理うま!と言いながら私の話をする。それに関しては…たしかに否定はしません。
たまーーに崩れる時があるんです
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