愛は惜しみなく与う⑥

「昴さん達は大丈夫か?」

「ええ。無事戻ってホテルに泊まってもらいます。貴方達も今夜はここで寝てくださいね。少し狭いですが…」


雑魚寝する分には大丈夫そうですよね。



私は頭の良い人とこれから喧嘩をしなければなりません。
身体は使い物になりませんが、頭と口は今日も良く動きますので。



「少し電話をかけます。多少わたしの口調が悪くなる可能性がございますので、外で電話しますね」


一応皆様から見える庭に出ます。
これでもし、敵襲があっても、見えるんで対応できますね。

あぁ、刺されて身体まともに動かないんでした。


組員も大勢いるので…大丈夫ですね




『もしもし、長谷川です』

「はじめまして。長谷川英治さんでお間違い無いでしょうか?」

「はい、長谷川です。どなたでしょうか?」


東堂の名前を出すと動揺しますかね?
動揺するなら勝手にしておけと思いますので、時間もない。本題を詰めます



「わたくし、東堂財閥執事の東堂志木と申します。あ、その反応は知って頂いてますかね?それなら話は早い」


名前を聞いて反応をした



「単刀直入に言いましょう。如月家から手を引きなさい」


ここで負けるわけにはいきません


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