愛は惜しみなく与う⑥
自分のお腹に手を当ててよしよししてみる。

うーーーん

ストレスかな


あのショートメールをみて、心拍数もあがったし、冷や汗も出てきた


意を決してもう一度みようと思うが


手が震える

見るか見ないかずっと葛藤しているとトイレがノックされた。
あ、占領しすぎてた??


ごめんごめんと言いながら、用もたせずに急いでトイレから出る。
てゆうか、うろうろしたらトイレなんていっぱいあるんやし、急かさんといてよな!

そう思いながらトイレから出る


あれ?誰もおらん?


気配もなくおかしいなと首を傾げたら、左側から泉がニョキっと出てきた。


おしっこちびるかと思った!



「急に出てこんといてよ!!!」


気配消すの卑怯やわ!てゆうか、女の子のトイレ待ち伏せはアカン!!


「いや…急じゃない。ノックしたし…普通に隠れたつもりもない。ずっと杏の左側に立ってたぞ?」


「もう!知らんやん!」


そうか。
ガタがきてるんか?全然気づかへんかった。


言われてみれば視野が……

いや、今は関係ない。あと少し保てばいいから。

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