愛は惜しみなく与う⑥
『お前らを潰さなきゃ、今後ずっと目障りだから、俺はお前達と先にやりたいんだ。まぁそれはお前らも同じ気持ちだろ?場所は執事にでも聞いて、用意したら来い。こっちは、俺を合わせて10人いる。
どっちかが死ぬまで、やりあおうぜ』
ククククと笑うサトルは、完璧に逝かれている。
でも、いい機会だ
これを待っていた
俺たちで解決する
『人数は10人。嘘はつかない。50人連れてきてもいいぜ?死人が増えるだけかもしれねーがな。人数は信用してくれ』
「信用?そんなもんお前に必要ないだろ」
『…そうだね。楽しませてくれ。杏をこれ以上絶望させれるのは、お前らだけなんだから』
むかつく
本当に、イライラする
こんな気持ちには、そうならないのに。
「明日の朝にいく」
そう告げれば杏は、今日のところは大人しくしてくれるから。
これで明日の夜とか言うと、必ず明日勝手に動くから。
明日の朝なら…今はもう夜だ。とりあえず寝て起きて行こうってなるはずだから。
俺らはこの夜の間が勝負だ