愛は惜しみなく与う⑥
今思ってる本音を伝える
「今までどんな喧嘩も怖いと思ったことはない。けど今は怖い。そんな気持ちの状態で、お前らを守れる自信がない」
きっと自分のことで精一杯になってしまうと思う。失礼な言い方だけど、志木さんはまぁ…自分のことはなんとかしそうだから。あと可能なら、東堂組の人が来てくれると、少し気が楽
でも…
無理だよな
「……来る?ただの喧嘩じゃなさそうだけど」
そんな泣きそうな顔で見られたら、普通にこっちが悲しくなる
「泉…朔さん達はお待ちいただいた方が…」
「素直に待てるならいいけど、無理そうだろ?それなら初めから連れて行く。もう決意固まってたみたいだし」
少しでも揺らぎがあるようなら、連れて行く気はなかったけど。
4人とも真剣な顔をしていたから。
不安を押し殺して、前面に決意の固さをみせたから。
「俺が本気でサトルを殴れるように、雑魚の相手、頼むわ」
連れて行かないなんて言えなかった。
みんな同じ気持ちだったから。俺には置いて行かれる気持ちが分かるから。
「今までどんな喧嘩も怖いと思ったことはない。けど今は怖い。そんな気持ちの状態で、お前らを守れる自信がない」
きっと自分のことで精一杯になってしまうと思う。失礼な言い方だけど、志木さんはまぁ…自分のことはなんとかしそうだから。あと可能なら、東堂組の人が来てくれると、少し気が楽
でも…
無理だよな
「……来る?ただの喧嘩じゃなさそうだけど」
そんな泣きそうな顔で見られたら、普通にこっちが悲しくなる
「泉…朔さん達はお待ちいただいた方が…」
「素直に待てるならいいけど、無理そうだろ?それなら初めから連れて行く。もう決意固まってたみたいだし」
少しでも揺らぎがあるようなら、連れて行く気はなかったけど。
4人とも真剣な顔をしていたから。
不安を押し殺して、前面に決意の固さをみせたから。
「俺が本気でサトルを殴れるように、雑魚の相手、頼むわ」
連れて行かないなんて言えなかった。
みんな同じ気持ちだったから。俺には置いて行かれる気持ちが分かるから。