愛は惜しみなく与う⑥
こう言う泉だからこそ、私は送り出します。
全てを託そうと思います。

ただ私のできる事は、何がなんでもやってみせますよ。


この時のために沢山の人を巻き込み、支えてもらいました。

その力を発揮する時です。


「急かすようで悪いですが、明日にでも東堂に向かってもらっても構いませんか?」

「今からでも。俺は大丈夫だ」

「そうですね。ただ、他の皆さんにも、お話ししたいので、集まってもらえると嬉しいです」


泉に東堂に行ってもらう間に、朔さん達にはやって貰わなきゃいけないことがある。

私がこんな状態なんで、自分ではできませんから。



皆さんに伝えることを伝えたら、夜の間に手術を受けます。
流石にもう、しんどいです。
皆さんに話して、希望を託してしまうと…


緊張が途切れて、私の意識が飛んでしまいそう


そしてすぐに集まってくれた烈火の幹部達



本当に

この人達がいなかったら、どうなってたんでしょうね



「私からの最後のお願いです。


一緒に杏様を救ってください」


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