愛は惜しみなく与う⑥
泉の行動
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「妹が一人で外出してたのは知ってる?」

「うん…最近知ったんやけど。そういえば外に行きたいって言われへんくなったな…とは思ってた。その頃くらいからやと思う」


そう。
鈴はワガママを言わなくなった
割と無茶なお願いもされてたけど…そういうことは無くなった

なんで気付かへんかったんやろ。
あたしはきっと、自分のことしか考えてなかったんやろな…


泉は落ち着いて聞いてくれと前置きをして、その続きを話し出した


「妹が1人で夜に外出した時に、ある集団にレイプ されたらしい」


…は?


「鈴が?1人の時に?嘘やん…」


そんなん知らんかった
まって

いつ頃?何か鈴の様子が変わった事あった?あたしは…

なんで気付いてあげれへんかったんやろ


「ごめん、このまま話すよ?それで…その襲われた時に助けてくれたのがサトルらしい」


それを聞いて身体が震えた
あたしはサトルがどんな奴か、どんな事をする奴か知ってる

そんな都合のいいタイミングで、サトルが鈴を助けるわけがない



「全部サトルが…仕組んだ事?」


あたしがそう言うと、多分。と泉は頷いた
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