大嫌いなアイツ〜幼馴染は今日も私を〜

大嫌いな理由

大嫌いな理由


学校が終わって家に帰った私は机に課題を机に広げてうつ伏せになった。


今頃、瑞樹は告白してて……多分今はもうラブラブって感じだろうか。

そう思うと無性にまた嫌気がさす。


何であんな女子なら誰でもいい顔するやつがわたしの大事な親友と幸せになるのだろう。


「うわぁー！ムカつくー！！」

机を叩きながら声に出して叫んだ私は、机の上に置いてあった小さなキーホルダーを手に取った。


キラキラとした星の砂と貝殻が入ったキーホルダー。

これを見る度に昔誓ったことを思い出す。


『自分のことだけを好きになってくれる人としか、付き合わない』


あの日、私はそう決めた。