大嫌いなアイツ〜幼馴染は今日も私を〜
昼休み。
俺は購買でパンを数個買うと、久しぶりに屋上へ向かった。
屋上のドアを開けると風が流れ込むように俺を通り過ぎて、その先には1ヶ月ぶりくらいに会う俺の親友がいた。
「お、零。久しぶり」
「奏多。久しぶりだな」
俺の隣のクラス、佐々木奏多(ササキカナタ)は別名、王子様。
男の俺から見ても爽やかで、当たり障りがなく、完璧な男だ。
彼女を作らないのが謎なぐらいには。
本人は好きな人ができないし、部活が恋人の一点張りで、BL好きの女子からは奏多は男が好きなのではという話があると聞いたが、俺にはそんな風に見えない。
ちなみにだが、俺の別名は魔王らしく、魔王と王子なんて一部の女子からは言われている。