大嫌いなアイツ〜幼馴染は今日も私を〜
だけど、時が経つに連れて、その彼氏は少しずつ私に素っ気なくなっていった。
私にはその理由が分からなくて、繋ぎ止めようと必死だった。
友達から浮気をしているという話も聞いたけれど、信じたくなくて、自分が悪いのだと自分を責めて、そう思えば思うほど、私はその彼氏に依存していった。
ボロボロになった私は、両親に泣いている姿を見られたくなくて、帰り道、友達と別れて1人にになった後、神社の石段の上でひっそり泣いてから帰るのが日課になっていた。
そこにある日、学校帰りだったのかスクールバックを担いだ壱兄ちゃんが現れた。
『どうした!?』って最初は壱兄ちゃんも慌ててたけれど。『ここ落ち着くよな〜』とも言ってくれて。
事情が分かると、私の話をじっくり聞いて、慰めて、私は色んな言葉をもらった。
壱兄ちゃんはその後も神社に来て、何度も、私の話を聞いてくれた。
『自分のことだけを好きになってくれる人としか、付き合わない』
そんな約束を壱兄ちゃんとしたのは、私が意を決して彼氏と別れた後。