大嫌いなアイツ〜幼馴染は今日も私を〜
「けど、清華に言ったこと、ブーメランだったな…」
あの日の言葉を思い出す。
『自分のことだけを好きになってくれる人としか、付き合わない』
壱兄ちゃんも、そう誓ったのだろうか。
私はポケットの中から、星の砂のキーホルダーを取り出す。
「これ、持ってきた」
「お、懐かしい。俺が最後に清華と会った時渡したキーホルダー」
「うん。たしか修学旅行のお土産だっけ。沖縄行ったって聞いた気がする」
「そうそう!懐かしいなぁ」
「これ。壱兄ちゃんに返そうか?」