大嫌いなアイツ〜幼馴染は今日も私を〜
少し面白くなってジッと見ていると、それを察しているのかいないのか、急に睨むようにこちらを見て、「消して…ください」と言ってきた。
「はいはい」
俺が笑うと、清華は不服そうにムッとしながらこちらを見てくる。
「お願い」
俺は黒板消しを渡されて、綺麗に上の方を消していくと清華は少し悔しそうだった。
「ついでに黒板消しはたいとく」
「いや、そこまでいいよ」
強引に黒板消しを2つ窓の近くに持っていくと、清華は諦めたのかもう2つ持って、2人で無言でたたいていると、向かい風が吹いて白い粉が舞った。
「げほっ…風強いな」
目に粉が入って目を閉じて咳をしていると。