【完】じれったい恋愛~激甘同級生は私の旦那さま!

『陽子は他の男にあんな照れたような笑顔見せたりするの?
他の男とあんなに楽しそうにじゃれ合うみたいに…。
それにあの人、陽子の体に触ったりしてたし……。
他の奴にはあまり愛嬌振りまかないで!』


彼は少し怒ったように、こんな事を言う。
私は嬉しくて思わず、彼を抱きしめていた。


『けんちゃん、ありがとう。ヤキモチ焼いてくれて私、嬉しい!

それに、あの時は田中君に、何かにやけてどうしたの?良いことでもあった?とか聞かれて、内緒!なんて言ったら教えてよ、ってからかわれて…』

『でも、私、自分でも気づかなかったけど、けんちゃんに会えたことが嬉しくって、自然と顔がにやけてたみたいで…』

『けんちゃん、心配させてごめんね。
でも、心配しないで。私はけんちゃんの彼女だよ?けんちゃんの事が好きで、大~好きなんだよ。
例え他の人と、楽しそうに話したりしても、私の心にはけんちゃんがいて、私の心の殆どはけんちゃんが占めてる。
けんちゃんの事しか考えられないのに、他の人と、なんてあり得ないから!』

彼は照れ隠しをしたままで、私の話を聞いていた。

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