【完】じれったい恋愛~激甘同級生は私の旦那さま!
『じゃあ、もっと抱きしめて。俺の事、好きな気持ちが伝わってくるように、強く!』
彼はボソッと小さな声で、少し恥ずかしそうに言った。
かわいい…(笑)
けんちゃんには、こんな甘えた一面があることを初めて知った。
彼の言葉通り、私は心を込めて、好きな気持ちを伝えたくて、強く抱きしめた。
すると…。
『お返し(笑)』
そう言いながら、照れた顔で彼も優しく、でも、強く私を抱きしめる。
『大~好き!けんちゃん!』
『もう~!俺も、大~好きだよ、陽子!
でも…、あんまり俺に嫉妬させないで。
陽子が誰かに取られちゃうんじゃないかって、心配になるから…』
『(笑)もう~!そんな事、あるわけないでしょ?
私はこ~んなに、けんちゃんの事が大好きなのに。心配しないで!
でも、不安にさせてごめんね』
彼は私を強く、強く抱きしめた。
そして、少しして彼の力が弱くなる。
どうしたのかな。
すると彼は続けて、話す。