【完】じれったい恋愛~激甘同級生は私の旦那さま!

『陽子、これからも僕とずっと、一生、一緒にいてください!
僕と結婚してくれる?』


そう言って、ポケットから出した小さな箱を開ける。

そこには、キラッと小さな宝石が埋め込まれた、リングが光っていた。


すごいサプライズだった。
驚きと嬉しさとで私は思わず、涙ぐんでいた。


『…はい!
嬉しい。けんちゃん、ありがとう!』

彼はホッとした様子で私の横に移動して、そのリングを左手の薬指にはめてくれる。


『婚約指輪。似合ってるよ』


照れながら、そう言う彼。


『ありがとう!でも、これ高かったんじゃない?』


『まぁ…。でも、これは一生に一度のものだから、就職してからこれを買うために、少しずつお金貯めてきた』


『けんちゃん…』


< 25 / 50 >

この作品をシェア

pagetop