魔法少女ルカは世界を救いたい!


そして、その四国のそれぞれの王と民を統括するのがカーター王であり、ちょうどこの大陸の中枢に位置する、帝都で国々を統治している。



ウィルは時の国の第四王子。


時を司る四人の王子の中でも、〝冬〟の番人オリオンをその身に封じ、冬の季節にこの世界の時の流れを管理する。



魔法や何らかの原因によって時空に歪みが生じれば、修復するのがウィルの仕事であり、時の城の王子の役目だ。


まだ十代の身でその重大な仕事ができるなんてすごいと思う。



ウィルは大きく伸びをすると、部屋の扉を開ける。


「そういえば、ピンク。ご馳走様」


そう言ってニヤッと意地悪そうな笑みを浮かべると、部屋から出て行った。



「ピンク……? 何のこと?」


ウィルが何のことを言っているのかわからず、不思議に思ってなんとなく自分の格好に視線を落とす。
その瞬間、羞恥でみるみる顔がほてっていくのを感じた。



何ていったって、白色のネグリジェは見事にめくれ上がり、その下の下着が露わになっている。


目覚めてから今までこの格好で話をしていたかと思うと、羞恥のあまり両手で顔を覆いたくなった。


(大体、年頃の女の子の部屋に男の子がズカズカ入って来て良いものなの……!? マナーっていうものがないのっ!? あいつには……!)



< 7 / 8 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop