きみがため
そう言い残して、光を連れて、そそくさと大通りの方に向かうお母さん。
なんだか、すごく恥ずかしい空気感だった。
桜人とは、昨日の夕方まで一緒にいた。
退院してからというもの、朝は待ち合わせて一緒に登校して、帰りは一緒に文芸部に行く。
それから同じバスに乗って、桜人はバイト、私は光のお見舞いに行く日々を過ごしていた。
そんな状態だから、私たちが付き合っているという噂は、あっという間に学校中に広まっていた。
夏葉にも、美織にも、杏にも、そのことを冷やかされた。
実際は付き合っているというわけではないのだけど、私は桜人に好きと伝えたし、彼もそれを拒まず一緒にいてくれるということは、それに近い状態なのだと思っている。
なんだか、すごく恥ずかしい空気感だった。
桜人とは、昨日の夕方まで一緒にいた。
退院してからというもの、朝は待ち合わせて一緒に登校して、帰りは一緒に文芸部に行く。
それから同じバスに乗って、桜人はバイト、私は光のお見舞いに行く日々を過ごしていた。
そんな状態だから、私たちが付き合っているという噂は、あっという間に学校中に広まっていた。
夏葉にも、美織にも、杏にも、そのことを冷やかされた。
実際は付き合っているというわけではないのだけど、私は桜人に好きと伝えたし、彼もそれを拒まず一緒にいてくれるということは、それに近い状態なのだと思っている。