一生ものの恋をあなたと
トラブル回避 〜蓮〜
トラブルは灯里のお陰で事なきを得た。
むこうから送られてきた発注データと、納品した内容は完全に一致しているので、本来なら問題ないはずだった。
発注ミスをしたのはあちらの会社だった。
その事を伝えるのに、営業部長では語学力が足りなかったというだけのこと。
臨月にも関わらず、灯里が出席してくれていたお陰で助かった。
「灯里、ありがとうございました。
本当に助かりました。」
「いえいえ、たいした事じゃなかったから。
先程の営業部長の方も本来なら担当者じゃなかったみたいだから、仕方がないわね。
ただ、せめて英語がもう少し出来たら良かったんだけど…。」
「すみません。
俺が離れてなかったら…。」
「あら、蓮はすぐに来てくれたわよ?
ホント、気にしないで。
それより、沢山喋ったらお腹空いちゃった!
戻って食べてくるわ。
ここのお料理、最高だもの。」
「…灯里、食べすぎるなよ。
体重増えたら、また病院で怒られるぞ。」
「えっ!彬良(あきら)⁉︎
来てくれたの?」
「…ずっといたぞ。
気づいてなかったのか?
もういつ産まれてもおかしくないんだ。
ちょっとはじっとしてろよ。」
「人助けじゃない。」
「あ、廣澤さん、すみません!
奥様のお陰で助かりました。
念のため、奥様が横になれる部屋も用意してますので、もし良かったらそちらへ…。」
むこうから送られてきた発注データと、納品した内容は完全に一致しているので、本来なら問題ないはずだった。
発注ミスをしたのはあちらの会社だった。
その事を伝えるのに、営業部長では語学力が足りなかったというだけのこと。
臨月にも関わらず、灯里が出席してくれていたお陰で助かった。
「灯里、ありがとうございました。
本当に助かりました。」
「いえいえ、たいした事じゃなかったから。
先程の営業部長の方も本来なら担当者じゃなかったみたいだから、仕方がないわね。
ただ、せめて英語がもう少し出来たら良かったんだけど…。」
「すみません。
俺が離れてなかったら…。」
「あら、蓮はすぐに来てくれたわよ?
ホント、気にしないで。
それより、沢山喋ったらお腹空いちゃった!
戻って食べてくるわ。
ここのお料理、最高だもの。」
「…灯里、食べすぎるなよ。
体重増えたら、また病院で怒られるぞ。」
「えっ!彬良(あきら)⁉︎
来てくれたの?」
「…ずっといたぞ。
気づいてなかったのか?
もういつ産まれてもおかしくないんだ。
ちょっとはじっとしてろよ。」
「人助けじゃない。」
「あ、廣澤さん、すみません!
奥様のお陰で助かりました。
念のため、奥様が横になれる部屋も用意してますので、もし良かったらそちらへ…。」