一生ものの恋をあなたと
「あ〜、もう俺何でまた飲んじゃったんだろ。
もう絶対、アルコールは飲まないって誓ったのに!」

「おいおい、寂しいこと言うなよ。
アルコール飲まないって言ったら、俺の商売上がったりだよ。」

「…櫂人さん、rockabillyはピザでやっていけます!絶品だ!」

「あ、ありがとう…。
…ちょっと饒舌になって来たね。」

蓮の様子、ちょっとおかしい⁇
こんな感じに喋る人だった?
口下手を卒業したとしても、ノリが違うような…

「ここは俺の部屋だから、とりあえずゆっくりして。ソファに座ってよ。」

えぇ!櫂人くんの部屋?
どう言うこと⁇

「櫂人さん、すごい部屋ですね。」

「まあ、俺このホテルの三男坊だからな。」

「えー!そうだったんですか!」

「うん。
まあ、今はただのBARのマスターだけどな。」

「それは失礼致しました。」

「いや、何も失礼じゃないよ?
…それより。
俺もあの時気づいてしまったの、聞いたよね?」

「…あ、はい。
俺、アルコールにはとことん弱いのに、寝てしまうまでの記憶だけは確実に残ってて。
翌日起きた瞬間、バレたんだろうな、ってすぐわかりました。」

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