一生ものの恋をあなたと
『上手くいったのか?
美央と心配で気になって寝られん!

蓮、上手くいったと俺たちは信じてる。

その前提で、明日の朝の話だ。

明日、そこを出る前に、坂上の実家に電話を入れろ。そして明日中にアポを取って、挨拶に行け。
いいか。
誠が自分のことでいっぱいになってるこの隙がチャンスだ。
話をまとめろ。

仕事の早さが問われるところだぞ。
ガンバレよ!』


明日⁉︎
挨拶〜⁉︎

挨拶ってなんだ⁉︎
……お付き合いの?
それとも…………結婚か?

このLINEの返信に、まさか
『なんの挨拶ですか?』
なんて返せるわけない。

えー!
俺達、今日やっとよりを戻すこの事になったとこだぞ⁉︎
早くないか?
…でも、誠さんのいない時がチャンスと言われれば…。

「…れん、蓮?」

「え?あ、な、なんだ?」

「そんなに大変な仕事なの?」

「あ、いや…」

冷静に考えろ!
俺はどうしたいんだ?
愛とよりを戻すことだけ考えてきた。
でも、それだけでいいのか?
何のためのあのマンションだ?
一緒に住みたかったんだ。
つまり、それは…ずっと一緒にいたいから。
と言うことは、そのための手続きが必要だ。
手続き…それは…結婚だ。
いずれは、と思ってた。
いずれは、じゃないんだ。
今だ。
そう言うことだろ?斎さん⁉︎



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